多くの研究者が研究し、実際に病院で様々な種類、波長、強度で治療に使われています。


人類が作り出した人口の光「レーザー」。発明されて半世紀が過ぎました。医学の世界では疼痛緩和、骨芽細胞の増殖作用、関節軟骨、筋組織に対する効果、抗炎症効果、神経に作用する効果、創傷治癒効果、細胞への作用、特にミトコンドリアにおいて酸素の取り込みとATP(アデノシン三リン酸・エネルギーを作り出す元)産生増加による細胞増殖効果促進については試験実験、生物の細胞内器官での実験により報告されている。
レーザーは危険というイメージはないでしょうか? 強レーザーは主に工業や軍事分野で使用され、非常に強いパワーをもち一般には非常に危険です。医療や美容においては非常にパワーの低い、低出力レーザー(弱レーザー)が用いられ、研究が続けられています。
弱レーザーは医療や通信分野で使われています。弱レーザーは適切に使えば私たちの暮らしに大いに役立ち日常生活と切り離すことができません。スーパーのバーコードリーダー、レーザー測距装置、レーザープリンター、光通信の光源など様々なところに使われています。医療の世界でも多くの研究者が痛みの改善から、骨の癒合、アザ治療やがん治療について日々研究しています。それでもなお医師の管理の元、適切につかわなければ危険なものであることも間違いありません。
パーソナルレーザーは海外では体調を整えるために家庭で弱レーザーを健康機器のカテゴリーのほか医療機器カテゴリーとしても開発認可されています。残念ながらそのようなパーソナルレーザーは日本では一般には見受けられません。このサイトでは650nmの弱レーザーを使用した試験の結果も掲載しておりますのでご覧ください。ただし、レーザーは、直接みたり、人に向けたりすると特に眼にダメージを与えますのでご注意の上、子供やペットの手の届くとところにおいてはいけません。
日本ではレーザーは医療機器とは別に経済産業省で安全基準が設けられクラス分けがされています(IEC60825-1)。
本WEB内別ページのサーモグラフィー試験では650nm レーザークラス2 PSC(消費再活用製品安全法)の適合製品をつかっています。
*レーザークラス2は可視光(400~700nmの波長)で低出力(1mWI以下)。
直接ビーム内観察状態も含め、通常目の嫌悪反応により目の保護がなされる。
経済産業省消費生活用製品安全法 PSCマークについて https://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/seihin_anzen/index_shoanho.html
レーザーと普通の光や電灯の違いはレーザーは波長を揃え、波を同にしに、尚且つ機器内で増幅されて一気に強いパワーを出せるということです。同じ赤色でもLEDの赤色は波長の幅が広いですがレーザーの赤は同じ波長の赤色で集約することができるということです。
弱レーザー応用へ https://laser-home.com/index.php/lll-application/


高齢になるにつれて、筋力の衰えや、不定愁訴を訴えることが多くなります。体温は体内で生産された熱が血液の流れによって移動し、体温を恒常性に保ちます。古くから身体をあたためれば病気は防げる、癌さえもやっつけられるといわれ、多くの著書やテレビの情報番組でもしばしば取り上げられています。体内でエネルギーを絶え間なく産生することにより細胞一つ一つが元気に動き、生まれ変わり私たちはうまく生きられるのです。
エネルギー産生とミトコンドリア

人間は植物が太陽光のエネルギーを変換し二酸化炭素から作った糖を細胞内に取り入れています。生存に必要なエネルギーの元はグルコースから変換してアデノシン3リン(ATP:Adenosine Tri-Phopsphate) を作り出すことにより得られます。生物の生命活動利用できるエネルギーはATPが分解されてADP(Adenosine Di-Phosphate)になるときに生じるエネルギーを利用しています。ATPは必要なエネルギーと保持・放出のバランスをとれる化合物で細胞が使いやすく、すぐに作りなおせるのです。ATPは人間を含めた生物がエネルギーを必要とするときの全ての過程に使われています。筋肉運動、脳機能、神経伝達、イオン輸送、細胞内小胞体輸送、ホルモン分泌などATPは生命にとって非常に大切なもので、なくては生きていけません。成人一人の1日のATPの必要量は65~70kgと言われています。ATPの常時推定量は40~50gであり、エネルギーをとったあとADPとリン酸がくっつき常時ATPが作り直されエネルギーを絶え間なく供給しているのです。ATPの原料は植物が作った糖です。では糖はどのように細胞内にはいってエネルギーを産生するのでしょうか。多くの酵素の働きによりグルコースに分解されて細胞膜にある輸送タンパクにより細胞内に取り込まれます。そして細胞質で解糖され、その後は解糖系で作られたピルビン酸がミトコンドリアに取り込まれ、クエン酸回路で代謝されさらに多くのATPを作ります。出来上がったATPは細胞質にだされてエネルギーとして使われ、ADPとリン酸になってミトコンドリアに戻るということを繰り返し、エネルギーを絶え間なく作っていくのです。ミトコンドリアが正常に働くには多くの酸素を取り込む必要があります。酸素は呼吸により血液とともに全身に運ばれています。ミトコンドリアにしっかりと働いてもらうには血液が体中をくまなく滞ることなく巡っていることた必要です。弱レーザーが赤血球の変形能を正常に戻しスムーズに血液が流れるなどの文献も海外では散見されます。
参考著書:林純一著 ミトコンドリアミステリー、二井將光著 声明を支えるATPエネルギー
参考文献
海外・日本にも弱レーザー研究の多くの論文がWEB検索にて誰でも閲覧できるようになっています。
その中から少しご紹介します。
低出力光のメカニズム
著者 Michael Hambin マサチューセッツ総合病院
「600~950nmの波長のレーザーが医学と獣医学の正解で使われています。創傷治癒、組織修復、組織死の予防、関連する疼痛、浮腫を伴う慢性疾患および傷害における炎症の緩和、神経性疼痛及びいくつかの神経学的問題の軽減に役立つといわれている。」
低出力レーザーの生体応用」防衛医科大学 医用工学講座より
創傷治療効果
抗炎症効果
骨芽細胞の増殖、骨形成促進
神経損傷部位の修復、疼痛緩和
関節軟骨、筋組織への生物効果
細胞内ミトコンドリア光受容体チトクロームC酸化酵素
エネルギーにかかわるATP産生
などが挙げられている。詳しくは 日本レーザー医学会誌をご覧ください。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jslsm/34/4/34_384/_pdf/-char/ja
650nm赤色レーザーの実験
サーモグラフィーの結果を見る👇
https://laser-home.com/index.php/thermo/
薬学部 DNA分析研究を見る👇
https://laser-home.com/index.php/pharmacological/